「15年目の今日、眠れる森で逢いましょう」
伊藤直季(演:木村拓哉)
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“15年目の今日、眠れる森で――” あの手紙が招く禁断の再会劇
15年前のクリスマス、市議会議員一家が惨殺に見舞われた。
蘭園で穏やかに暮らす実那子(中山美穂)は、あの日の記憶をすっかり失っていた。
そんな彼女のもとに届いた「15年目の今日、眠れる森で逢いましょう」という差出人不明の手紙。
そこに現れたのは、何かを知っているような謎の青年・直季(木村拓哉)だった。
静かな森の小道を進むたびに、実那子の心はざわめき、忘れていた痛みがゆっくりと蘇る
――心を揺さぶるミステリーが幕を開ける。
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- 出演者:中山美穂、木村拓哉、仲村トオル、ユースケ・サンタマリア、本上まなみ、陣内孝則
- 原作:なし(オリジナル脚本)
- 脚本:野沢尚
- 放送時期:1998年10月クール
- 放送時間:木曜22時
- 放送局:フジテレビ
- ジャンル:ミステリー
『眠れる森』の登場人物・キャスト
大庭実那子(中山美穂) |
蘭園で働くヒロイン。悲劇の記憶と向き合う強さを持つ。 |
伊藤直季(木村拓哉) |
しつこく実那子に付きまとう、謎の男。 |
濱崎輝一郎(仲村トオル) |
エリート商社マン。穏やかさの裏に葛藤を秘める。 |
中嶋敬太(ユースケ・サンタマリア) |
直季の協力者。事件の鍵を握る重要人物。 |
佐久間由理(本上まなみ) |
直季の元恋人。別れた後も直季が忘れられない。 |
国府吉春(陣内孝則) |
惨殺事件の元容疑者。仮出所後、実那子の前に姿を現す。 |
中山美穂は90年代、フジテレビの月9枠やTBSの金曜21時のドラマ枠で多くの主演を務め、『すてきな片想い(’90・フジ)』『逢いたい時にあなたはいない(’91・フジ)』『もしも願いが叶うなら(’94・TBS)』など数々のヒット作に恵まれました。
1995年には岩井俊二監督作・映画『Love Letter』で繊細な演技が高く評価され、女優としての存在感を確かなものにします。
そんな女優キャリアの中で挑んだ『眠れる森』では、記憶を失ったヒロインという難役を静かな表現力で演じ、女優としての新たな一面を見せました。
木村拓哉は90年代、SMAPとして国民的な人気を集める一方で、俳優としても着実にキャリアを重ねてきました。
1993年の『あすなろ白書(フジ)』での繊細な演技が注目され、その後『若者のすべて(’94・フジ)』、『ロングバケーション(’96・フジ)』、『協奏曲(’97・TBS)』と話題作に次々と主演。
等身大の若者像から大人の男の色気まで幅広く演じ分け、俳優としての評価を確立しました。
『眠れる森』ではミステリアスで影のある役柄に挑み、新たな魅力を見せています。
『眠れる森』のあらすじ
大庭実那子(中山美穂)は群馬の蘭専門植物園で働き、15年前の凄惨な一家惨殺事件の生存者として育った女性。
当時の出来事は事故だと信じ込むほど深く封印されており、日々は静かな日常に紛れて過ぎていく。
ところが「15年目の今日、眠れる森で逢いましょう」とだけ記された手紙が届き、彼女の日常は揺らぎ始める。
その手紙を差し出した謎の青年・伊藤直季(木村拓哉)は、実那子が知らない過去の断片を持ち歩くかのように振る舞い、森の奥へと誘う。
同時に、事件の元容疑者として長年服役していた国府吉春(陣内孝則)が仮出所し、穏やかなはずの町に不穏な空気を運んでくる。
断片化した記憶と隠された真実が織り交ざりながら、蘭の甘い香りと木漏れ日の幻想的な森の中で、新たな謎が静かに幕を開ける。
令和から見た平成ドラマポイント
令和から読み解く“眠れる森”――ゆったりした間が編む余韻
『眠れる森』は、令和の“15秒ごとに仕掛ける”配信ドラマとは対照的に事件の核心をあえて引き延ばす語り口が際立ちます。
90年代の日本のドラマは海外ドラマより展開が緩いと指摘されてきましたが、本作もその「間」を武器にした代表格です。
再視聴者のブログでは「全話を通しでじっくり見直した」と余白の多さに驚く声が上がっています。
木漏れ日や風の音を強調する演出は感情を映像に委ね、視聴者の想像力を刺激しました。
こうしたゆったりしたテンポは、一週間ごとに伏線をそしゃくする“待つ視聴体験”と相性が良く、当時大きな話題を呼んだ理由の一端でもあります。
一気見が主流になった今見ると、緩やかな進行がむしろ緊張感を増幅し、平成サスペンスならではの深みを再発見できるという声も多く聞かれます。
『眠れる森』のスタッフ
野沢尚は『素晴らしきかな人生(’93・フジ)』や『この愛に生きて(’94・フジ)』、『恋人よ(’95・フジ)』などで、大人の恋愛を細やかに描き脚本家として頭角を現しました。
1998年には連ドラ『眠れる森』とNHKスペシャル『結婚前夜』の脚本で第17回向田邦子賞を史上最年少で受賞。
翌年の『氷の世界(’99・フジ)』でサスペンス路線へ舵を切り、2000年の『リミット もしも、わが子が…(読売テレビ・日テレ系)』では巧みな伏線と人物の闇描写が高く評価されました。
また、1997年発表の小説『破線のマリス』で第43回江戸川乱歩賞を受賞し、映像と活字の両分野で才能を発揮。
ジャンルを超えて「孤独と再生」を描く筆致はいまも色あせていません。
『眠れる森』のノベライズ
『眠れる森』には原作はありませんが、脚本家の野沢尚がノベライズを担当しています。
珠玉のセリフやキャラクターの内面が小説で深く描かれており、ドラマとはまた違った楽しみ方ができそうですね。
『眠れる森』の主題歌
主題歌は竹内まりやの『カムフラージュ』。
軽快なリズムにミステリアスな歌詞が絡むシティポップの名曲です。
ドラマの真相が歌詞に込められている事で話題を呼び、当時の考察マニアは繰り返し歌詞を読みこんだものでした。
毎話、ドラマのラストをゆったりと締め、陰影を深める重要なキーソングとして機能していましたね。
『眠れる森』の関連作品
『氷の世界』(’99・フジ)
『氷の世界(’99・フジ)』は、野沢尚が『眠れる森』の翌年に手がけた月9サスペンス。
保険金殺人の疑惑を追う保険調査員(竹野内豊)と、男たちを破滅へ導く謎の女教師(松嶋菜々子)の危うい駆け引きを全11話でじわじわ描かれました。
毎話の引きで真相を小出しにする構成は、『眠れる森』の“週またぎ型ミステリー”をさらに陰惨に深化させた形ですね。
恋愛要素を軸に欲望と罪をあぶり出す点も共通し、二作を続けて観ると野沢脚本の進化が見えてきます。
最終回の意外な犯人像は放送当時大きな議論を呼びました。
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『二千年の恋』(’00・フジ)
『二千年の恋』(’00・フジ)は、中山美穂がシステムエンジニア・真代理得を演じ、外務省職員を装うユーラル共和国の工作員(金城武)と出会う国境越えラブサスペンスです
『眠れる森』で“過去に囚われたヒロイン”を演じた彼女が、今度は“愛した相手がスパイ”という極限の状況に揺れる女性像を体現し、物語に緊迫感を与えました。
野沢尚脚本作品と同じく恋愛と謎解きを重ねる構造を継承しつつ、テロ計画や国家間の思惑を絡めてスケールを拡大したストーリーが当時大きな話題となりました。
『二千年の恋』が見られるサービス
『眠れる森』と同クールのドラマ
1998年秋ドラマは『眠れる森』が話題をさらったクールでしたが、その他には社会派『タブロイド』、青春『PU-PU-PU-』、山崎まさよし主演『奇跡の人』などジャンル豊富で、木曜劇場以外も盛り上がったシーズンでした。
『タブロイド』(フジ・水9)
タブロイド紙「夕刊トップ」に左遷された新聞記者・片山咲(常盤貴子)が、編集長桐野や個性派記者たちとスクープを追いながら冤罪疑惑の殺人事件に挑む社会派ドラマです。
センセーショナルな見出し至上主義に戸惑いながらも、真実のために奔走する咲の成長が見どころで、常盤貴子と佐藤浩市の掛け合いも痛快。
主題歌はGLAY「BE WITH YOU」で、90年代後期の熱量を色濃く映し出しました。
『PU-PU-PU-』(TBS・金9)
Coming Centuryの森田剛・三宅健・岡田准一が連ドラ初主演を飾った青春ドラマ。
プー(フリーター)を自称する18歳の3人が、夢も肩書もないまま友情と恋、家族との絆を探して走り回る日々が描かれました。
失敗を繰り返しながらも仕事や進路に向き合う姿が時にほろ苦く、終盤につれて少しずつ成長がにじみます。
金曜21時枠らしい軽快なテンポとV6の主題歌「over」が背中を押し、放送当時“カミセン”ファンを中心に話題を集めました。
『奇跡の人』(読売テレビ/日テレ系・月10)
事故で記憶を失い〝心は8歳〟のまま成長した青年・相馬克己(山崎まさよし)が、映像制作会社のプランナー足立康子(松下由樹)と出会い、封じられていた過去をたぐり寄せながら東京へ向かうヒューマン・ミステリーです。
克己は無垢な感性ゆえに周囲の思惑に翻弄されつつも、人々の心を揺らし少しずつ自分の足で歩き始めます。
テーマ曲は主演も務める山崎のシングル「僕はここにいる」で、ドラマの切なさを一層際立たせました。
『眠れる森』の視聴率・評価
『眠れる森』は平均視聴率は25.2%、最終回はドラマ最高の30.8%を記録し、今クールトップのヒット作となりました。
第19回ザテレビジョンドラマアカデミー賞では作品賞、主演男女賞、主題歌賞、脚本賞を受賞し、90年代のミステリードラマ代表作として今も語り継がれています。
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まとめ
本作は90年代末の森と都会を切り取った静謐な映像美と、封印された記憶に揺れるヒロインの心理サスペンスが光るミステリードラマです。
トレンディ路線が全盛だった当時に“間”で魅せる語り口は、令和の今も新鮮に映ります。
配信サービスやDVDで気軽に視聴できるいま、当時考察に熱中したファンも初見の方も、もう一度“眠れる森”の深い闇を覗いてみませんか?
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