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概要〈ネタバレなし〉
バブルの余韻が残る1990年に放送された『都会の森』は、新米弁護士の奮闘を通じ、法の正義と人の情のせめぎ合いを軽快なテンポで描く金曜ドラマです。
長坂秀佳の筆致と山田高道らの演出が群像の呼吸を心地よく刻み、徳永英明「壊れかけのRadio」が物語を暖かく包みました。
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新米弁護士のまっすぐさが胸を打つ、90年代の法廷青春譚
TBS系「金曜22時」に放送されたオリジナルの法廷ドラマで、司法修習を終えたばかりの若手弁護士が、先輩や記者、検事の家族と関わりながら成長する姿を描きます。
脚本は長坂秀佳、演出は山田高道ほか。
当時の社会の空気と法廷の緊張感を、主題歌「壊れかけのRadio」の叙情が包み込みました。
- 出演者:髙嶋政伸/黒木瞳/田中美佐子/江口洋介/佐藤慶/伊武雅刀/財前直見 ほか
- 原作:オリジナル
- 脚本:長坂秀佳
- 放送期間:1990年7月クール
- 放送時間:金曜22時
- 放送局:TBS
- ジャンル:法廷ドラマ
『都会の森』の登場人物・キャスト
八橋進介 (髙嶋政伸) |
検事一家に反発し弁護士を選んだ新米。 |
舟本美波子 (黒木瞳) |
事務所を束ねる才色兼備の弁護士。 |
片桐晶 (田中美佐子) |
通称「白いライオン」の切れ者弁護士。 |
伊波徹平 (江口洋介) |
司法記者で、法曹界に詳しい友人。 |
八橋宣明 (佐藤慶) |
東京地検検事正の父。厳格で対立。 |
中原草太 (神田利則) |
事件を目撃し記憶が欠落する中学生。 |
主人公の弁護士を演じた髙嶋政伸。
まっすぐで少し不器用な新人弁護士をリアルに演じました。
緊張しやすく失敗もありますが、あきらめずに動く姿が思わず応援したくなります。
厳しい父とのぶつかり合いも物語の軸。
迷いながらも前へ進む、その正義感と行動力がいちばんの魅力です。
黒木瞳は、事務所を支える先輩弁護士を演じました。
仕事はてきぱき、主人公には時に厳しく時に温かく。
華やかさと実力を両立し、登場するだけで場が締まります。
90年代らしい強く美しいヒロイン像をまっすぐ体現しました。
『都会の森』のあらすじ
司法修習を終えた八橋進介(髙嶋政伸)は、検事正の父(佐藤慶)に逆らい弁護士となる。
進介は舟本法律事務所で働き始め、同僚の美波子(黒木瞳)や片桐(田中美佐子)、司法記者の伊波(江口洋介)と連携して「野中弥生事件」に挑む。
それは、中学校教師・野中弥生(和泉ちぬ)が夫を撲殺したとして逮捕・起訴された殺人事件であり、担当検事は父・宣明の部下で切れ者の才賀(伊武雅刀)である。
弥生は罪を認め情状弁護で終えるはずだったが、第1回公判で進介が「被告人は無罪ッ!」と主張したことで、審理は思わぬ方向へ転じる。
鍵を握るのは、事件現場を目撃しながら記憶の一部が欠落している少年・中原草太(神田利則)。
証言の綻び、ずれたアリバイ、揺れる証拠の意味を洗い直すなか、進介は“法と情”の折り合いを探り、やがて父との確執と向き合いながら成長していく。
令和から見た平成ドラマポイント
令和の目線で見る「情」と「理」のバランス
スマホもSNSもない時代だから、情報集めは人に会って確かめるのが基本でした。
弁護士・検事・記者が顔を合わせて話し、少しずつ真実に近づく流れが見ものです。
「決まりは決まり」と「人の気持ちも大事」のせめぎ合いは、今のコンプライアンス重視の空気でも考えさせられます。
女性の弁護士を“支える役”にせず、対等なプロとして描いたのもポイントです。
主題歌は物語のラストをやさしく包み、見終わった後の余韻を広げます。
当時の都会の空気や人間関係の温度も、会話の間や表情から自然に立ち上がります。
派手なギミックに頼らず、人物の選択でドラマを動かす作りは今見ても新鮮です。
情報が溢れる今だからこそ、“誰かの言葉を信じる”重みがくっきり伝わります。
『都会の森』のスタッフ
脚本を担当したのは長坂秀佳。
人の弱さや善意がぶつかる場面を、テンポの良い会話と意外性で描きました。
ゲーム分野でも、チュンソフトのサウンドノベル『弟切草』(1992)でシナリオを担当。
言葉で緊張と余韻を生む技は、本作の法廷シーンにも活きています。
事件の裏にある家族や仕事の誇りまで描き、見終わった後の余韻を残しました。
『都会の森』のノベライズ
放送当時にノベライズが刊行されています。
連ドラの抑揚を文章ならではの心理描写で補い、登場人物の内面や事件の背景に厚みを持たせる一冊です。
映像と読み比べる楽しさがありますね。
『都会の森』の主題歌
主題歌は徳永英明屈指の名曲「壊れかけのRadio」。
澄んだバラードが、若き弁護士の揺れる心象と90年代の都会の空気感をやさしく包みました。
令和の今も愛される名曲の1つですね。
『都会の森』の関連作品
『HOTEL』(’90・TBS)
『都会の森』と同年に始まった、髙嶋政伸主演・ホテルを舞台にした人気シリーズです。
毎回、宿泊客やスタッフが抱える小さなトラブルを、フロントを中心にチームで解決していきます。
落ち着いた語り口で、人情味のある余韻が残る作品ですね。
『ずっとあなたが好きだった』(’92・TBS)
『都会の森』と同じ金曜ドラマ枠の大ヒット作です。
佐野史郎が演じた“冬彦さん”の強烈なキャラクターが話題となり、「冬彦さんブーム」を生みました。
家族の歪みや依存を真正面から描き、視聴率も高水準でした。
『都会の森』と同じく、理屈だけでは動かない人の気持ちを、会話と日常の細部で浮かび上がらせます。
『都会の森』と同クールドラマ
『はいすくーる落書2』(TBS・金21)
斉藤由貴が工業高校の教師役を演じた、金曜21時に放送された学園ドラマの続編です。
校内のいじめや非行、教師との衝突など、当時の学校が抱える問題をまっすぐ取り上げました。
厳しい現実の中でも、先生と生徒が少しずつ信頼を取り戻していく過程が見どころです。
主人公の教師が不器用ながらも生徒に向き合い、規則だけでは解けない課題に粘り強く挑みます。
『キモチいい恋したい!』(フジ・月21)
安田成美、吉田栄作主演。
月9に放送された恋愛群像ドラマです。
都会で働く男女が、仕事と恋の間で揺れる日常を、軽やかなテンポで描きます。
おしゃれな街並みや当時のファッション、音楽も見どころです。
仲間同士で本音を語り合い、すれ違いを乗り越えていく過程が心地よく、『都会の森』と同クールに放送されたドラマの振れ幅を実感できます。
『都会の森』を繰り返し見るならDVDボックスの購入もオススメ
放送から15年経った2005年にDVD-BOXが発売されました。
DVDが手元にあると、配信の入れ替わりに振り回されないのが嬉しいポイントですね。
まとめ
若き弁護士が「情と理」の境界であがく姿は、時代を越えて胸に残ります。
配信やDVDを活用して、名シーンをもう一度。
気になった方はこの記事をブックマークして、関連作も一緒に巡ってみてくださいね。
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